そのまんま

好奇心を大切にして

発達障害〜子どもたちを見ていて気づいた事など〜

 以前、6年間ほど学習塾でアルバイトをしていたことがあった。採点や簡単な指導をしていたのだ。そこで沢山の子どもたちが学力を伸ばしていく姿に興味を持ち、昼間の仕事を早めに切り上げてまで塾に通っていた。

 

 どんな問題でどんな間違いをするのかをよく観察していると、どこで躓いているのかがわかる。性格、記憶の仕方、考え方の癖、ワーキングメモリの容量など感じとれるようになってきていた。そうするとどのような声かけが必要なのかも見えてくる。とは言っても相手は人間、しかも子ども。気まぐれ、ワガママ、頑固…そんな子も少なくないので実際はかなり手を焼いたけれど。彼らの頑張っている姿に感動を覚えることも多かった。

 

 塾に通って小学校の勉強、そして宿題の大切さがよくわかった。私は小学校の頃は思い込みが激しいタイプで、「授業中に内容が理解できれば宿題はやらなくてオケ」と決めつけていた生意気な子どもだったので宿題はあまりしてなかったが、それは大きな間違いだったなと後悔している。「宿題は本当に必要か」という議論をたまに見かけるが、今なら迷わず必要だと答える。理解することも大事なのだけれど、理解したものを自由に使いこなせるようにならないと本当の意味で「学んだ」とは言えないと思う。宿題は学習したものの定着や、学習習慣をつけるのに一役買っている。宿題さえしていれば、全員が宿題だけ学習したものを定着させられるわけではないし、全員が学習習慣を身につけることができるわけではないが、宿題がなければ子どもたちの学力は全体的に下がるのは間違いないだろう。

 

 最近は脳科学についての本も何冊か読んだ。以前からいろんな子供を見ていて不思議に思うことが沢山あったが、我が子についてもいくつか気になる点があった。次男は記憶力や頭の回転の速さは抜群なのに、漢字を覚えて書くことがとても苦手なのだ。英語は得意で英単語もすぐに覚えて使いこなせるのに、漢字を覚えるのに苦労している。これはなぜなのだろうかと調べていくうちに「発達障害」というフレーズに行き着いた。近年増え続けてきている「発達障害」は他人事ではなさそう。そう思ってさらに調べていくと「脳科学」の世界へ…右脳、左脳、前頭前野

 

 

発達障害が早期であれば治せる可能性もあるというのは驚いた。他の脳科学者の著書もいくつか読んだが、同じように治る可能性はあるという認識であった。育児法によっては「親が発達障害を作ってしまう」こともあると。子どもの脳の成長に合わせた子育てをしないと英才教育も逆効果になってしまうのだとか。近年、発達障害が増えてきている理由の考察も載っていた。

 

こちらの本もとてもわかりやすく読みやすかった。

もっと脳について調べたくなった。